カルテル・ランド

本日は人生で初めて下高井戸シネマhttp://www.shimotakaidocinema.com/)に行った。シネコンではないトラディショナルな映画館としては都内でも有名な映画館だとは聞いており、しかも自宅から徒歩圏内ではあるのだが、機会に恵まれず、初来訪が5年目になってしまった。なんでもっと早く通わなかったんだ......

劇場内は非常にシンプル。チケット窓口が一つ、チケットを確認するカウンターが一つ、自動販売機が二つ、あとはトイレとスクリーンがあるだけ。劇場は1行10席で15-20列ほど。今日鑑賞した作品では40席程が埋まっていただろうか。台風の影響か劇場内の湿度が高く、少々暑く感じた。椅子はスプリングが弱く、座席も低いので腰が疲れた。席は狭いのだが、脇の席は空いていたのでそれなりにリラックスして見ることはできた。スクリーンは小さかったが、予告編が終わった段階でカーテンが完全に開き、その差もあってか十分に大きく感じた。

 

本日見た映画は「カルテル・ランド」、メキシコの麻薬戦争についてのドキュメンタリー映画だ。

cartelland-movie.com

舞台はメキシコ中部の州とアメリカ南部アリゾナ州。簡単にまとめると、メキシコでは麻薬カルテルの横暴と無力な政府に絶望し、市民たちが武器を取る。その自警団は市民の支持の元勢力を拡大していくのだが、大きくなるに従って自警団自体がその性質を変えていく。

アメリカではメキシコからの麻薬の密輸を監視する有志による国境警備隊が立ち上がる。しかしその活動は大きく報道されず、孤独な戦いが続けられる。

 

全体を通して、メキシコの腐敗っぷり、麻薬ビジネスが国家全体に浸透していることが描かれていた。メタンフェタミンヒロポン)を化学的に作る人たちが、「俺は貧しい生活をしてきた。このビジネスで稼いで、海外に行って、もっとまともな職につく。」的なことを言っていたことが印象的だった。

自警団も、最初は機能するのだが、次第に本来の目的を見失なっていく。暴行、略奪が横行し、第二の麻薬カルテルになっていく。どんな試みも、結局巨大な麻薬ビジネスに飲み込まれていくのだ。主要な登場人物である自警団の創始者も、その役職を追われ、命を狙われることになった。どうにもやるせない気持ちになった。

 

疲れたのでこのあたりにしておこう。今回の映画で最近のフィリピンの件を思い出した。もう少し調べてここにまとめておく予定だ。

 

 

Today's Log

・昨晩仕掛けた測定のデータチェック

・先輩とのディスカッション

・昇温過程での再現性チェック

・アマゾンプライムビデオでReゼロ視聴

下高井戸シネマカルテルランドの鑑賞

・研究室に戻り降温過程での測定セット